サンザシ (山査子 Crataegus cuneata)
サンザシ (山査子 Crataegus cuneata) が赤い実をつけている。
漢方薬では健胃・整腸薬に用いられる。
セイヨウサンザシはイギリスでは5月に咲き、May flower (メイフラワー 5月の花)と呼ばれる。
サンザシ Crataegus cuneata Siebold et Zucc. 山査子 Japanese hawthorn バラ科
2017. 9.30. NIKON D7100, AF-S DX NIKKOR 18-300mm
サンザシ Crataegus cuneata Siebold et Zucc. 山査子 Japanese hawthorn バラ科
2017. 9.30. NIKON D7100, AF-S DX NIKKOR 18-300mm
サンザシ Crataegus cuneata Siebold et Zucc. 山査子 Japanese hawthorn バラ科
2017. 6. 3. Nikon V3, AF-S DX NIKKOR 18-300mm
■サンザシ
山査子
Crataegus cuneata Sieb. et Zucc.
バラ科の落葉低木。高さ約2メートルで、枝を多く分け、短枝の変化した刺(とげ)がある。葉は互生し、倒卵形、長さ3~6センチで上部は浅く3~5裂して鋸歯(きょし)があり、基部はくさび形である。托葉(たくよう)は半卵形で縁(へり)に鋸歯がある。5月に散房花序をなして径約1.5センチの白色花が5~7個開く。花弁は扁円(へんえん)形で五枚、雄しべは20本で葯(やく)は赤く、雌しべは4~5本ある。果実は扁球形、径約2センチのなし状果で、頂端に萼片(がくへん)が残り、9~10月に赤く熟す。果実が黄熟するものをキミノサンザシという。中国中部原産で享保(きょうほう)年間(1716~36)には日本に入っていた。庭木や盆栽にし、繁殖は実生(みしょう)、挿木による。果実はクエルセチン、クロロゲン酸、オレアノール酸などのほか消化酵素を含み、消化促進作用があり、健胃、整腸薬に用いる。
類似種のセイヨウサンザシC.oxyacantha L.はヨーロッパ、北アフリカに分布し、メイフラワーとよばれ、小高木となり白色一重の五弁花を開く。日本ではセイヨウサンザシの園芸品種で紅色八重咲きのアカバナサンザシがよく植栽される。
〈小林義雄〉
■文化史■
中国では古くから知られ、紀元前2世紀の『爾雅(じが)』に「■(木偏に九)」の名で載る。サンザシ属は中国に16種あるが、中南部のサンザシ(野山楂)と北部のオオミサンザシ(山楂大果変種、山里紅)が代表的で、後者は果実が2.5センチにもなり、生食以外に竹の串(くし)に挿し氷砂糖をまぶした氷糖壺、ゼリー(山楂膏)、ジュース(山楂汁)などの加工食品が親しまれてきた。漢方ではサンザシの実を健胃、消化不良、強心などの薬に使う。江戸時代には渡来しており、鉢植えで観賞された(『増補地錦抄(ぞうほじきんしよう)』1710)。
セイヨウサンザシはイギリスでは5月に咲き、メイフラワーMay flower(5月の花)とよばれる。ローマ時代から厄除(よ)けに使われ、伝説や俗信が多い。 〈湯浅浩史〉(小学館『世界大百科事典』)
- 関連記事
-
- 花開くハナミズキ (2020/04/19)
- コロナウィルス感染拡大、東京もロックダウンか? 桜の花見も近所で代替 (2020/03/27)
- 散りぬるを-ハナミズキも紅葉を終えて (2019/11/14)
- 平成最後のハナミズキ (2019/04/27)
- 桜が咲いた (2018/03/19)
- ペルシャのヴェロニカは、オオイヌノフグリ Veronica persica (2018/01/21)
- サンザシ (山査子 Crataegus cuneata) (2017/10/01)
- フヨウ (芙蓉 Hibiscus mutabilis) (2017/09/25)
- キョウカノコ (2017/07/07)
- ネモフィラ(Nemophila )を堪能--国立ひたち海浜公園にて (2017/05/04)
- 桜花の蜜を吸うヒヨドリ Hypsipetes amaurotis (2017/04/08)
- 外国産カタバミ(方喰)が日本を侵食!? (2017/03/10)
- 東京・目黒川沿い - 桜の名所は「準備中」 (2017/03/08)
コメントの投稿
skyさんへ
北海道ゴルフ三昧では28ラウンドをこなしました。
今年は腰を痛めることもなく、無事東京へ戻れました(^_^)。
昨日ほぼ3週間ぶりにクラブを握りいつものコンペに参加しました。
帰宅するなり、妻が「最下位?」
日中の日差しも強く、懸命にクラブを振ったので疲れた顔をしていたのでしょう、きっと。
同伴プレーヤーに合わせてバックティーからのプレーでしたので、前半は最下位候補でしたが、後半はがんばって最後は幸運にもバーディーが来て2位でした。
昨年からゴルフ・スイングの再構築を始め、今年はドライバーを替えました。
腕も替えたいのですが、市販されていませんので、年代物の自前の腕をリハビリに出しています。
信頼できる理論家兼実践家に観てもらいながらの自己変革、ゴルフがまた面白くなってきました。
北海道ゴルフ三昧おつかれ様です。
やまさんへ
そろそろ東京の郊外でも柿が熟し始めています。
真っ赤になってさらに熟成が進むと、鳥たちのご馳走になります。
セイヨウサンザシはメイフラワー、なんと栃木県にメイフラワーというゴルフクラブがあることを知りました。
ちょっと遠いのでよほどのことがない限りそこでプレーすることはなさそうですが、日本は不思議な国ですね、そのような名のゴルフ場があるなんて。
No title
一瞬、真っ赤な柿に見えました。
さんたろうさんへ
毎年、北海道ではハマナスの写真を撮っています。
撮るのは、層雲峡から登り切った峠の休憩所だったり、ゴルフ場だったり、積丹に近いところだったり、いろんなところでですが。
2ヶ月半そちらに滞在して帰京すると雑用が待っていました。
免許の書き換え時期に当たっていて、義務化された講習を受けたり更新に行ったり。
Panasonicのパソコンが起動しなくなっていたり、メインのデスクトップがぐずったり(これは今も進行中)、しばらく放っておいたら機嫌を悪くしたみたいです。
元気でいます。
この夏は腰を痛めることもなく、無事に帰ってきましたが、まだゴルフは再開に至っていません。
今度の日曜日が帰還後の初回になり、いきなりいつもの仲間とのコンペです。
再開早々に最下位だったりして(^_^)。
No title
まるで ハマナスの実(種)のように見えますね。
元気ですか?