春のベンチ
今年の冬は寒かった。
寒い、寒い、冬だった。
3月の声を聴き、やっと暖かい陽差しを垣間見るようになった。
紅枝垂れ桜の枝が心なしか赤みを帯びている。
冬ごもりしていた虫たちも蠢き出すだろう。
今年の二十四節気のひとつ啓蟄は3月5日、この日から次の節気春分に向けて
芽吹きあり、早春の開花あり、植物は目に見えて陽に向かい、動物の血も騒ぎ出す。
わたしの血もチったあ騒ぎ出すかな。
ベンチは静かに腰を据えていた。
春浅い日のベンチ
撮影:東京八王子市 2013.3.2. Canon EOS 50D EFS-18-200mm IS F3.5-5.6
ザクロ Punica granatum
見上げると、昨年のザクロがすっかり乾涸らびて枝に付いている
撮影:東京八王子市 2013.3.2. Canon EOS 50D EFS-18-200mm IS F3.5-5.6
ノビル Allium grayi
地に目を転じると、春の味ノビルが生えてきていた
撮影:東京八王子市 2013.3.2. Canon EOS 50D EFS-18-200mm IS F3.5-5.6
モウソウチク Phyllostachys pubescens
冬を越した孟宗竹は天に向かう
撮影:東京八王子市 2013.3.2. Canon EOS 50D EFS-18-200mm IS F3.5-5.6