fc2ブログ

フジマック、ストップ高で富士の高嶺(値)

漠とした不安が世界を覆う中、ダウ平均も日本株もときに激しく上昇下落を繰り返す。

それでもやっぱり世相を反映して、景気が悪くなれば株は下がり、良くなればまた上がる。

個々の企業にしてもまたしかり、最近身をもってそれを痛感した。

2020年2月の新型コロナによる感染症はまたたく間に世界に拡大、人流が滞り、経済が混乱した。

外食産業は火が消えたようになり、関連する企業も大打撃を受けた。

グレードの高い厨房機器を生産・販売するフジマック【証券コード5965】も例外ではなかった。

当社製品は名だたるオーナー・シェフが愛用している。


HP 600x 熊谷喜八ムッシュ
                 -フジマックHPより-



余談になるが、若い頃はよくぶらっとひとりで愛車を飛ばし、適当な店に入って食事をしていた。

湘南へドライブに行った折、海辺に立つレストランで海鮮料理を食べた。

安くはないが払えない金額でもない。

ホウボウをワイン蒸しにしたのを、ウニソースで食べたが、絶品だった。

ラ・マーレー・ド・チャヤと記憶して、何度か訪れた。

つい最近、その店があるか調べてみたら、多少形を変えて、まだ健在のようだった。

なんと、それは熊谷喜八氏が開いた店で、彼が腕を振るっていたときにそれとは知らず偶然に料理を食べていたのだ。

そのときは、彼の名を知らず、いやシェフの名も気にせず、ただぶらりと入ったレストランだったが、味の確かさに舌鼓を打ったのを忘れない。



HP 600x 上柿本勝ムッシュ
              -フジマックHPより-




閑話休題。

半年前の2023年8月8日、これからの人流回復とレストラン等の設備投資を考えて、安くなりすぎた(と考えられる)フジマック株を買った。

1株729円、手数料等を加味して平均取得単価は731円、投資額は300株で219,712円となる。

株価はタイミング良くすぐに上がりだして800円を越え、翌月には900円に届きそうまで上がる。

それから反落して中だるみのような状態が続いていた。

12月には800円を割ることもあり、モメンタムを失っていた。

令和6年が明けて、ふたたびやる気を出して900円を越した。

そして2月9日(金)の午後2時、会社が増収・増益の発表をするや、株価は沸騰してまたたく間に1,000円を越え、150円ストップ高の1,057円に達した。

その日の午後2時までは900円あたりを小刻みに動いているだけだったから、まさに沸騰の感がある。



600x 5965 data フジマック 300x1040s b20230808 300x731(729) gross profit 92,288 tax18748 net profit 73540
20240209  【証券コード 5965】フジマック 終値 1,057円 (+150円) ストップ高




20240209 600x 5965 日中足 記入済み フジマック 300x1040s b20230808 300x731(729) gross profit 92,288 tax18748 net profit73,540
20240209  【証券コード 5965】フジマック 終値 1,057円 (+150円) ストップ高
午後2時に会社が増収・増益を発表すると株価は900円とび台から一気に高騰した。



うっかりしていた。

1,040円で売り注文を出したままにしていたが、午前中はいつものごとく900円どころにあったので、特に注目していなかった。

気付いたときは、株価が高騰し、すでに1,040円を越していた。

1,040円で300株が売れていて、さらに150円ストップ高の1,057円に達し、買い注文を残している。



20240209 600x 5965 月足 フジマック 300x1040s b20230808 300x730-36(729) gross profit 92,893 両 stop高 1057円(+150円)





20240209 600x 5965 週足 フジマック 300x1040s b20230808 300x731(729) gross profit 92,288 tax18748 net profit 73540





20240209 600x 5965 フジマック 売り1040x300 312000 買い20230808 731x300 219712 差損92288 所得税・復興税等18748 純利73540


帳尻を合わせてみる。

買い 20230808   731円 300株 219,712円
売り 20240209 1,040円 300株 312,000円
粗利 92,288円
税金(所得税・復興税等税金等) 18,748円
純利 73,540円

ちょうど半年で7万3千540円の純利をあげた結果となった。

フジマック製厨房機器導入の店で旨いものでも食べようか。


   
人びとはまた動き出した。

外食も勢いを取り戻しつつあり、旅行も再開している。

フジマックは張り切って、今日も株価は上昇、前日比39円高は1,142円をマークした。

まだ上値はあるだろうが、買い直すには高くなって、フジマックは富士の高嶺(値)になりつつある。



20240216 600x 売買記入 5965 フジマック 20230808 731 300 20240209 1040 300 sq1142円 +39円
2024.02.16. 【証券コード 5965】フジマック 終値 1,142円 (前日比+39円)




[2024.02.16.]



残雪ゴルフ-球はカート道に跳ね、雪に消えたか?

一ヶ月前のゴルフは降雪のためゴルフ場がクローズとなり、プレー出来なかった。

今日は、一週間前に降った雪がまだ残っており、朝の駐車場は空いていた。

キャンセルしたプレーヤーがかなりいるようだ。

ハウスの入り口には注意書きがあって、コースには残雪があるのを承知の上でプレーしてもらいたいとのこと。

実際にコースに出ると、日当たりのよいところは雪がなくなっているが、陽当たりの悪いところ日陰の所には雪が残っている。

ご一緒するのは、フレンドリーさん、ニューブンブンさんの飛ばし屋さんたちと、紅一点のフクミンさん。

フレンドリーさんとニューブンブンさんはバック・ティーから、フクミンさんとわたしはレギュラー・ティーから、そしてパー5のロングではフクミンさんはレディース・ティーからプレーする。

ばりばりのお二人には、バーディーでもイーグルでも取ってもらおう。

フクミンさんとわたしは「勝負」した。

ハンディキャップを4つあげて、しっかりおにぎりする。

「雪で球探しが大変かもしれないのでキャディーを付けました」とニューブンブンさん。

キャディーはベアズ(Bear's くまの)さんが務めてくれる。


【前 半】
【愛川コース】
1H P5 
下から4ヤードのカップ目がけて放ったパー狙いは、カップを舐めて60センチ上へ。

返しを外し、ダブルボギーのスタートとなった。

2H P3 
2打目、グリーン手前の遠いバンカーからすぐ近くのバンカーへ。

3打目、ピッチング・ウェッジでのバンカーショットはピン横に落ち、さらに上へ転がる。

ボギー・パットが入らず、またもやダブルボギー。

3H P4 
グリーンエッジからのパットは、カップを舐めて上へ。

返しが入らず、またまたダブルボギー。

4H P4 
ティー・ショットがスライスして池へドブン。

特設ティーからのショットはグリーン左奥のピン位置に落ち、転がり出る。

S/Wでのアプローチは下りを転がりピン下1メートルへ。

ボギーパット入らずまたまたまたまたダブルボギー。

5H P3 
アゲンストの風を読んでドライバーを持ち、ピン下5ヤードにワンオン成功。

やや上りのパットはピンをかすめて1ヤード弱上へ。

返しを外して3パットのボギー。

どうも、グリーンが固くもないのに速く、タッチが合っていない。

6H P5 
ここでも5オンして、3パットし、8はトリプル・ボギー。

7H
3打目をミスショットして、グリーン手前のバンカー1ヤード前へ。

ピンまで20ヤード、S/Wのフェースを開いてしっかり20ヤード打ち、ピン横に付け1パットのボギー。

ライバルのイクミンさんはここでダブルボギーを叩き、グロスの勝負ではイーブンとなる。

ラウンドで4つ(ハーフ相当では2つ)あげているので、ネットでは2打ビハインドとなる計算だ。

8H P4 
3打で乗せて、やっとピンからショート目にファーストパットを近づけ、2パットのボギー。

ライバル・イクミンさんは、グリーン前のバンカーで大叩きをし、上がってみれば9。

ここで一気に逆転し、グロスで4打、ハンデ込みで2打相当のリードとなる。

9H P4 
3打目のアプローチをピン上に付け、パットが入らず2打を要してボギーとする。

トータルは51だった。

フクミンさんはここでもダブルボギーを叩き、グロスで5打、ハンデ込みで1打リードのまま昼食タイムとなった。



食堂メニューに「カレーうどん」が加わったので、試しに食べてみた。

運ばれてきた丼を覗くと、どうやらうどんにカレー・ルウを掛けてあるだけのようだ。

丸亀製麺のカレーうどんの方に軍配は上がるかな。




【後 半】
【相模コース】
1H P4 
4オンして3パットのトリプル。

グリーンの速さにパットの感覚が修正できていない。

2H P3 
左からアゲンスト気味の風が吹いている、と感じた。

大きなクラブでしっかり打つと、手前のピンに対して15ヤードも上に付けてしまった。

斜め左からの逆風が吹いているではなく、斜め左からの追い風だったのだ。

下りのパットは弱いタッチをイメージして打つと、ピン横50センチに近づいた。

これを入れて、1オン2パットの発パー\(^O^)/。

3H P4
3打目のアプローチをショートしてグリーンエッジへ。

そこからパターで「上りだがやや弱く」打ってピン下40センチに寄せ、1パットのボギー。

4H P4
ドライバーショットは低い弾道ながらフェアウェーをキープ。

3Wでグリーンまで70ヤードに運ぶ。

アプローチを失敗、グリーンエッジ手前へ。

S/Wの寄せが薄く入ってグリーン左奥のカップを過ぎ、グリーン外へ。

パターで下りを「弱く」寄せ、1パットのダブルボギー。


CIMG0233_DxO 20240212 600x 【相模コース】4 par4 CASIO EXILIM EX-FC160S 8 200 100 6 36
【相模コース】4H P4
2024.02.12. CASIO EXILIM EX-FC160S 5X 6.4-32.0mm f3.6-4.5, f8 1/200 ISO-100 6mm(efov37mm)
日陰にはまだ先週の雪が残っている
晴れた日には遠くに新宿副都心のビル群やスカイツリーが見えることがある






5H P3
ここで雪によるOB事件が起きる。

右に出した球はカート道にカーンと跳ねる音がする。

恐らくは雪が残る法面へ行ったであろうが、球を探しても見つからない。

やむなくOBとして、特設ティーから4打目をプレーする。

カップまで約40ヤード、S/Wを思い切りよく振ると、べたピンに寄る。

タップインして5はダブルボギー。

後半のイクミンさんとのグロス勝負は、1ストロークのビハインド。

トータルのグロスでは4打リード、ハンデ込みネット勝負では±ゼロの振り出しに戻っている。

6H P5
越さなければならない谷があり、わたしのレギュラー・ティーからは越したり越さなかったりだ。

おまけに今日はアゲンストの風が吹いている。

イクミンさんのレディース・ティーからは難なく谷を越す。

距離を稼ぎたいが、OBの谷を回避するため、ティー・ショットはピッチング・ウェッジでイクミンさんのレディース・ティー狙いで打った。

球は狙いより1~2ヤード飛びすぎて、レディース・ティーから2ヤード先のセミラフへ。

2打目は、ユーティリティーで「とにかく谷を越す。」

3打目はグリーン左手前に大きく広がるOBゾーンを避けて、5Wでフェアウェーの右へ打つ。

球はフェアウェー右から数ヤード右のセミラフにある。

そこから数ヤード右へ行くとペナルティーエリアとなるから、狭いゾーンを伝ってきたことになる。

ピッチングでピンまで70ヤード弱を打つも、ラフに食われてカップ手前5ヤードに乗る。

パッティング・ラインは右から左へ切れるフック・ライン。

カップ2つ右を狙い、ちょうどの強さで打つと、思い描いた奇跡をたどり、最後に球はコロリと入ってくれた。

ナイス・パー\(^O^)/

ここで、ライバルは6を叩いてくれたので、ネットで1打リードとなる。

7H P4
よーし、と気負ったら、ドライバー・ショットをダフり、2打目はグリーン手前80ヤードへ運ぶのみ。

3打目のアプローチも失敗して、グリーン手前10ヤードへ。

4打目はS/Wのフェースを開いてピンデッドに狙うも、ショートしてグリーンエッジ。

パターで寄せて、1パットのダブルボギー。

8H P5
ここでも、レギュラー・ティーからのドライバーショットは、ちょうどレディース・ティーの真横へ運ぶのがやっと。

それから当たりの悪い、だらだら上り坂を尺取り虫のように進んで、5打を費やしたときはまだグリーン右手前10ヤードのところ。

カップは右奥にあり、「S/Wでピン右手前2ヤードに落とし、急勾配のグリーンを上りながら左へ垂らして、ピンに絡む」意図で強めに放ったショットは、しかし右過ぎてグリーンの奥外に外す。

カップまで5ヤードほどの下り傾斜、S/Wを開いてフェースの先に球を当て、グリーンぎりぎりに落とすと、たらたら垂れてピン横60センチに着く。

ライバルはピン下80センチからのパットを入れて、「8!」

わたしは、このパットを入れて8になるから、右から左に切れるラインをふくらませて弱く打つか、ラインを消すように強く打つか、決断しなければならない。

みずからピンを抜いた。

キャディーが慌てて、「わたしが持ちます。」

カップの右縁を狙い、強く打った。

球はそれでも左に落ちながら、カップに吸い込まれた。

外していれば、2メートルも下っていただろう。

9H P4
ティーショットは2人ともフェアウェーをキープした。

先に打ったイクミンさんはグリーン左手前30ヤードへ。

わたしは160ヤードを5Wで打ち、グリーン手前5ヤードへ。

イクミンさんがアプローチをトップしてグリーン奥に外す。

わたしはS/Wを開いてピンを狙うも、1ヤード強カップの上に付けた。

上からのパーパットはカップの横に外れ、ボギー。

後半のグロスは50、ラウンドのトータルは101だった。

イクミンさんはここで7を叩き、万事急須。

貴重な夏目漱石さんをお預かりするはめとなった。


1ヶ月ぶりのゴルフは、グリーンで苦しんだ。

このところの雪で十分グリーンのメンテナンスは出来ていないはずなのに、思ったよりも速くて下からカップに寄せるつもりが多くの場合入らずにカップの上それも1ヤード前後打ち過ぎた。


百叩きしてもゴルフはなお楽し。

小遣いつきなら楽しさ千倍、うっふっふ。

ああ、それにしても、今回は敵失に救われた。

明日はどうなるか、天知らず、地知らず、我知らず。











































続きを読む

ふくらメジロ

寒い時期は人にも鳥にも木にも寒い。

メジロはまるでふくら雀のようにふくらんで寒さを凌ぐ。




DSC_0035_DxO  20230130 600x V3 AF-S NIKKOR 200-500mm F5_6E ED VR + TC-14EIII, 8 250 1400 +1 500 1890


DSC_0037_DxO  20230130 600x V3 AF-S NIKKOR 200-500mm F5_6E ED VR + TC-14EIII, 8 250 1200 +1 500 1890


DSC_0037_DxO  20230130 600xm V3 AF-S NIKKOR 200-500mm F5_6E ED VR + TC-14EIII, 8 250 1200 +1 500 1890


DSC_0038_DxO  20230130 600x V3 AF-S NIKKOR 200-500mm F5_6E ED VR + TC-14EIII, 8 250 1800 +1 500 1890


DSC_0039_DxO 20230130 600x V3 AF-S NIKKOR 200-500mm F5_6E ED VR + TC-14EIII, 8 250 1800 +1 V3 + AF-S NIKKOR 200-500mm f5.6E ED VR + TC-14EIII, f ISO- mm(efovmm) spot metering<br>メジロ <i>Zosterops japonica</i><br>Nikon 1 V3 + AF-S NIKKOR 200-500mm F5.6E ED VR + TC-14EIII, f8 1/250 ISO-1400 EV+1 500mm(efov1890)<br><br><br>[2024.02.11.]<br><br><br></p>
								<div class=

スズキでセンター前ヒット

自動車メーカーのスズキ(7269)がスポーティーな新車を出した。

THE NEW SWIFT は、見た目も良いしダーク・ブルーの車体がなんともセクシーだ。



Suzuki New Swift 600x 20240203
Suzuki New Swift
https://www.suzuki.co.jp/car/accessory/catalog/pdf/swift.pdf




いままで色んな車を運転してきたが、スズキの車は運転したことがない。

もう半世紀ほども前になるが、富士重工業(現・SUBARU)の軽自動車スバル360を運転したことがある。

足回りもしっかりしていて、小回りもきくし、加速・スピードも遜色ない。

運転するのが楽しく面白い車だったが、排気量360ccはやがて姿を消し、500cc台にスケールアップした。

スズキの新しいSwiftを運転したら面白そうだが、日常使いのメインにはならないだろうし、2台置くスペースはない。

涎を流して眺めるだけで満足しよう。


会社は業績を伸ばし、株価も上昇気流に乗り先月6,000円を越してきた。

6,000円あたりで買おうと思っていたが、するする値を上げて7,000円に近づく。

これには音を上げた。

ところが、下旬に一瞬6,300円を切ることがあり、1月26日に100株だけだが6,300円で確保出来た。

米国の金利が下がる見込みが報じられ、為替が1ドル148円台から146円台へ下落し、さらに円が強くなりそうだった。

その後、米国経済が依然として強いとのデータが出て、円安へ振れ始めた。

2月1日に6,850円の指値をしておいたら、売れた。

1週間という短期間で、純利益4万円余を得た。

イチロー選手なら、センター前ヒットを打った感触だったろうか。


●スズキでセンター前ヒット

資金63万余円 7日間で純利4万円稼ぐ
2024/01/26 7269 スズキ 買 付 100株 6,300円 -633,300円(売買手数料含む)
2024/02/01 7269 スズキ 売 付 100株 6,850円 683,579円(売買手数料差し引き後)
                  粗利  50,279円
                 所得税等 10,214円
                 純利   40,065円


20240126 600x 日足 100x6300b 0201 6850s
【証券コード 7269】 スズキ
2024/01/26 7269 スズキ 買 付 100株 6,300円
2024/02/01 7269 スズキ 売 付 100株 6,850円




ヒットを放ってほっとするも、スズキの株価はさらに伸びて、2日には一時7,000円を越え、終値は6,936円を付けている。

株は売ると上がる、のジンクスは今回も当たっている。

スズキの株価は年内に8,000円に達するかもしれないが、小利を得ただけでも、招福の笑利を得たと満足しよう。

今日は節分、鰯と豆を食べる。

福は内。



スズキに関連する10年前の記事:
【静岡の鈴木さんからお荷物】 2014/05/16
http://duffer1056.blog79.fc2.com/blog-entry-469.html




[2024.02.03.]






琴ノ若単独トップ、優勝争いは上位陣に絞られる-大相撲初場所12日目②

翔猿が潜り、一山本が飛翔して館内は騒然とした。

行司軍配通り、翔猿のおしだしが決まった。

大相撲初場所12日目の取り組みは進み、1敗の関脇琴ノ若は平幕の阿武咲に勝ち、単独トップを守った。





DSC_0100_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
湘南乃海  こてなげ  正代
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6


DSC_0115_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6

DSC_0115_DxO 600x足の指 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
翠富士  よりきり  〇阿炎
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6




DSC_0140_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6

DSC_0142_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
若元春  よりたおし  〇琴勝峰
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6


DSC_0143_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6


DSC_0144_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
〇錦木  よりきり  熱海富士
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6



DSC_0150_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6

DSC_0151_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
豪ノ山  ひきおとし 15秒7  〇宇良
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6



DSC_0153_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
〇琴ノ若  はたきこみ 1秒4  阿武咲
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6



DSC_0158_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
DSC_0171_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
DSC_0175_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
DSC_0187_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
DSC_0190_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
竜電  はたきこみ 11秒8  〇大栄翔
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6


激しい攻防に歓声と拍手が起こった。


DSC_0198_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6

DSC_0200_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6

DSC_0201_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
隆の勝  したてなげ 3秒1  〇豊昇龍
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6


DSC_0204_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
霧島 - 玉鷲
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6


DSC_0207_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6

DSC_0210_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
〇霧島  はたきこみ 5秒6  玉鷲
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6



DSC_0217_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
照ノ富士 - 大の里

DSC_0222_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
照ノ富士 - 大の里

DSC_0224_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
DSC_0228_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
DSC_0234_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
〇照ノ富士  うわてなげ 5秒1  大の里
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6



横綱・大関は安定して強さを発揮した。

優勝争いは、関脇琴ノ若が1敗でトップを走り、星の差1つの2敗で横綱照ノ富士、大関霧島と豊昇龍が追う展開となった。

琴ノ若が初優勝を果たし、大関の地位に昇るか、横綱が意地を見せるか、勝負の行方は混沌としている。


[2024.01.27.]



翔猿は跳ばず、一山本が飛翔-大相撲初場所12日目①

2024年1月25日、大相撲初場所12日目の観戦をした。

午前中に、両国の国技館界隈を散策、いくつかの相撲部屋[外観]を看て、江戸時代相撲興行の発祥の地・回向院などを観て回る。

昼は、第一ホテル両国の最上階レストランで、ちゃんこ鍋+寿司+あれやこれやに舌鼓を打つ。

本当なら神崎与五郎に因んで、燗酒が良かろうとなる運びだが、肝心の相撲観戦中に眠くなっては力士に失礼、ぐっと我慢する。

3時半頃から相撲を見始めると、間もなく中入りとなり、満員御礼の垂れ幕通り、客席はほぼ満員となる。

土俵での対戦はひときわ熱を帯びてくる。




DSC_0013_DxO-DN 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6 - コピー
幕内土俵入り 
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6


12日目は偶数日なので、幕内土俵入りは西方力士から。



DSC_0016_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6 - コピー
幕内土俵入り
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6


つづいて東方力士の土俵入り。



DSC_0021_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
横綱土俵入り 照ノ富士
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6




DSC_0039_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
美ノ海  こてなげ  〇島津海
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6



DSC_0040_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6


王鵬の名が呼ばれると大きな拍手が湧いた。
 


DSC_0047_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
武将山  おしだし  〇王鵬
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6




DSC_0050_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
宝富士  よりきり  〇佐田の海
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6




DSC_0061_DxO 600x 20240125 V2 + 70-300mm, 御嶽海 よりたおし 〇友風
御嶽海  よりたおし  〇友風
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6




DSC_0062_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
〇妙義龍  はたきこみ  明生
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6




DSC_0078_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
遠藤  よりきり  〇平戸海
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6




DSC_0089_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
金峰山  よりきり  〇剣翔
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6



DSC_0091_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
翔猿
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6, f4.5 1/800 ISO-4500 70mm(efov189mm)


翔猿-一山本戦、前の席の女性が翔猿の手ぬぐいを掲げ、「ト・ビ・ザ・ルゥ~~~!」と黄色い声援を送る。



DSC_0094_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
翔猿-一山本
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6, f5 1/800 ISO-2500 110mm(efov297mm)


激しい攻防の後、翔猿が押し込む。


DSC_0096_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
翔猿-一山本
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6, f5 1/800 ISO-2500 110mm(efov297mm)


倒れ込みながら押す翔猿、土俵際に耐える一山本。



DSC_0097_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6, f5 800 2500 110 297
翔猿-一山本
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6, f5 1/800 ISO-2500 110mm(efov297mm)


倒れ込む翔猿、つま先立ちで残す一山本。


DSC_0098_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6, f5 800 2500 110 297
翔猿-一山本
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6, f5 1/800 ISO-2500 110mm(efov297mm)


翔猿は跳ばず、土俵に落ちる。

一山本が飛翔して宙に舞う。

館内は悲鳴と歓声にどよめく。

行司軍配は、翔猿に上がる。

すぐに物言いがつき、ビデオ判定を参考にしながら審判団による協議が始まる。


DSC_0099_DxO 600x 20240125 NC1V2 1 NIKKOR VR 70-300mm f4_5-5_6
〇翔猿  おしだし  一山本
2024.01.25. Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 70-300mm f4.5-5.6, f5 1/800 ISO-2500 110mm(efov297mm)


やがて審判長がマイクを握る:

「ただ今の競技について報告いたします。行司軍配は翔猿の押しを有利と見て上げましたが、翔猿が落ちるのと一山本が飛び出すのが同時ではないかと物言いがつき、協議した結果、一山本の体が先に飛び出しており、行司軍配通り、翔猿の勝ちといたします。」

わぁーっと歓声が上がり大きな拍手が起こった。


[2024.01.26.]












決まり手は「とったり」

大相撲初場所が熱を帯びている。
中日を終えて1敗力士が琴ノ若、朝乃山、阿武咲、大の里の4人、2敗力士が照ノ富士、霧島、豊昇龍、大栄翔、王鵬と犇めいている。
後半戦が進んだところで国技館へ観戦に行くべく手配をした。

かかる費用は先月手当てした。
12月半ば、株を売買し、4万円弱を確保したのでこれを充当する。
12月15日、「パーク24(証券コード4666)」の株価が、前日より100円以上下落して取引が始まり、さらに下落して年初来安値の1,612円に沈んだ。
なんだ、なんだ、どうした?!
パーク24は24時間無人時間貸し駐車場タイムズを運営し、英国、豪州などにも展開する企業。
カー・シェアリングも第二の柱になりつつある。
コロナ収束で観光・出張需要が回復し、カーシェア利用数拡大、業績は底を打ち、回復基調にある。
それが急落とは・・・

追い打ちをかけるように、ニュースが流れる。

------------------------------
<東証>パーク24が売り気配 5年ぶりに復配
配信日時:12/15 09:00
配信元:日経QUICKニュース
◇<東証>パーク24が売り気配 5年ぶりに復配
(9時、プライム、コード4666)

【材料】14日に2024年10月期の年間配当を5円にすると発表した。移動需要の回復などを受けて業績が好調に推移していることから、5年ぶりに復配する。従来は25年10月期の復配を目指していた。

【株価】売り気配で始まる。
----------------------------

前日、会社はそれまでの無配から年間5円の復配を発表した。
業績が上向いて、復配を果たしたのだから、株価は上がっても良いのに、急落して年初来安値を付けている。
どうやら期待が先行して下値を切り上げていたところ、期待ほどの発表でないとの失望が売りにつながったようだ。
信用の買い残も積み上がっているのでそれが下げの圧力になったのだろう。
どうする?

じ・つ・は、、、、
この株は 1,900円台で買っていて、さらに値下がりするたびに損を出しては、買値を下げている。
そろそろ上げどきかと思ったら、また下げるとは!

1,612円を底に、しかしながら、反転して上げだした。
1,700円を越してきた。
1,723円で500株指し値をすると、間もなく買えた。
今日の引け値までには1,850円まで行くか。
1,850円で500株売りの指し値をする。
無理かな。
1,823円に指値を下げ、さらに3円下げて、1,820円売りに変更した。

なおもニュースが流れる。

---------------------------------
■パーク24が年初来安値 5年ぶり復配も営業利益が市場予想下回る
配信日時:12/15 10:24
配信元:日経QUICKニュース

<東証>パーク24が年初来安値 5年ぶり復配も営業利益が市場予想下回る
(10時20分、プライム、コード4666)パーク24が続落している。前日比148円(8.40%)安の1612円と、10月20日につけた1615円を下回って年初来安値を更新した。14日に2024年10月期の年間配当を5円とし、5年ぶりに復配すると発表したが、同時に発表した24年10月期の連結決算で営業利益が市場予想を下回り、嫌気した売りが優勢となっている。

 24年10月期の連結営業利益は前期比9%増の350億円と、市場予想のQUICKコンセンサス375億円(11月29日時点、8社)を下回った。市場では、「コロナ後のリオープンに伴う移動需要の拡大期待から、利益は強い伸びを見込んでいた」(国内ネット証券)といい、市場が期待していたほどの成長が確認できず売りが広がったようだ。

 信用買い残を売り残で割った信用倍率は8日時点で63倍程度と買い残が大幅に上回っていた。「決算発表を受けて失望売りが出やすかった面もあるとみられる」(同)という声があった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

記事内登場銘柄: パーク24[4666]
-----------------------------------


4666 20231215 daily 値動き 600x 枠杁

4666 20231215 daily 600x
2023年12月15日 【証券コード 4666】 パーク24
前日終値 1,760円
始  値 1,650円
高  値 1,849円
安  値 1,612円
終  値 1,836.5円(+76.5円)



奥様は、「お昼は自分で食べてくださいね」とすでに出かけている。
歩く日課をこなすためにスニーカーを履き、20分ほど蛇行して食事を取りに大衆食堂へ入る。
1時過ぎに帰宅してチェックすると、パーク24は1,820円で500株売れていた。
さらに値を飛ばして高値は1,849まである。

半日で利を掠め取った。
相撲ならさしずめ「とったり」とでも言うべきか。
収支は以下の通りとなった。




4666 600x 20231215 one day cropped 1723円買い-1820円売り 500株




2023/12/15 パーク24  売付 500株 1,820円 908,586円
2023/12/15 パーク24  買付 500株 1,723円 -861,500円
差益  47,086円(908,586円-861,500円)、所得税・復興税等9,566円(47,086円x20.315%) 
純益  37,520円 (47,086円-9,566円)


今回の「とったり」はそう滅多に成功する技(業)ではない。
もう十分下げるところまで下げていたので、これ以上下げてもいずれ上げると踏んでの作戦実行だった。
絵に描いたように上手くいったがこれまでの損をいくらかカバーできて溜飲が下がった。
上がって下がったのだからまあバランスが取れているのだろう。

さて、両国ではちゃんこ鍋に舌鼓を打ち、力士の業には膝を打ちたいものだ。
横綱照ノ富士が「とったり」を見せるか。

 *とったり 相撲の手の一つ。両手で相手の片腕を抱え込むようにし、同時に足を踏み込み、肩を相手の腕のつけ根に押し当てて捻(ひね)り倒すもの。
 (岩波書店『広辞苑』第6版DVD-ROM)

[2024.01.21.]


揚げひばり名乗り出で

正月早々の能登半島地震は、その時期と規模、そして被害の甚大さに驚くばかりである。

地震発生直後、人的被害も大きいだろうと懸念したが、すぐには大きな数値が発表されず、意外の感に打たれた。

しかし、時間の経過とともに被害の規模はやはり甚大で、犠牲者や被災者の数は発表の度に増えていった。

妻は少し落ち着いたら何かを送りたいと言っている。

羽田空港での航空機事故は人災の要素が多いだろうが、これまた気が重い。


世界の安定と平和も依然脅かされている。

ロシアのウクライナへの侵略戦争は膠着し、ウクライナの人びとの疲弊感が増している。

中東の火種は周辺部に拡大しつつあり、解決の糸口が見られない。


どうにも祝い気分に浸れない2024年の幕開けとなった。

ブログの記事を書こうにも、これらの天災や戦争や人災を前にして気が滅入ってしまった。

しかし、人生は続くし、塞いでばかりいるわけにいかない。

何か浮き立つものはないか・・・と思いをめぐらすと、あった。

株式市況がにわかに活気づき、日経平均株価はバブルがはじけて以来の高値を更新してきた。

暮れから年初にかけて恐ろしい勢いで株価が高騰し、ミニバブル状態になっている。

ファミリー・レストランの代表格だった「すかいらーく」を1ヶ月前に2,200円前後で買った。

ところが、年末にかけてずるずる値を下げ、こっちは悲鳴を上げ、音を上げた。

2023年最後の取引は12月27日、2,050円前後まで下落、全株を売って損を出し、同時に改めて買い直した。

買ったときの2,200円前後から120円ほど損を出して、買いのコストを2,080円にまで落とした。

それまでに他の株でいくばくかの売却益があったので、損を出すことにより、「損益通算」をおこない、売却益でかかった税金の一部が戻ってくる。

雀の涙、いや雲雀の涙ほどの少額だったが、「これで餅が買える」と胸をなで下ろした。

小さな二段の餅を買い、上に橙(だいだい=代々)の代わりに蜜柑を置き、密かに新年の幸運を願うのは餅論だ。


1月5日(金)、奥様はカナダから一時帰国したHさんと会食を楽しむため都心に出かけた。

わたしはいつもの店に昼を食べに行ったが、1組前の客で「テーブルがいっぱいになりましたので」と断られた。

しゃーない、と踵を返し、ひさしぶりにガストのランチを食べに行った。



DSCN0009_DxO 600x 20240105 ガスト ランチ アジフライとチキン・ブレストのソテー 700円 ビール 300円 計1000円


DSCN0009_DxO 600x 20240105 ガスト ランチ アジフライとチキン・ブレストのソテー
ガストのランチ: アジフライとチキン・ブレストのソテー (スープ&ライスつき)700円 + 生ビール300円 計1,000円(税込み)



メニューを見ると、平日日替わりで700円、この日は「アジフライとチキン・ブレストのソテー」なのでそれをたのんだ。

「ビールはありますか?」と愛想の良い店員に尋ねると、「生ビールがあります」という。

平日、ハッピー・アワーの時間帯はジョッキで税込み300円と言うから、これはラッキーかつハッピー!

ビールをちびちび飲んでいると、料理が出来た。

アジフライがぱりっと揚がっていて味も良い。

ガストの味には満足していなかったのでしばらく来ていなかったが、「これならいけるじゃないか。」

チキンの胸肉もキチンと焼けていて、甘いソースがまるでマディラ酒を使ったかのようだ(が、マディラは使っていないだろうなぁ)。

これに生ビールが付いてちょうど1,000円。

ここ1~2年の間に、すかいらーくも他のレストランも値段を上げ続けていたから、逆に「安い」とすら思ってしまった。

味が良くなっているのが何より良い。

会計の時、「美味しくなったよ」と言ったら、くだんの店員は破顔一笑「ありがとうございます。またお越し下さい!」

客の入りも良いようだ。


1月4日の初商いから12日までのほぼ1週間に東証の株は棒上げを演じた。

1月12日(金)、ガストのブランドを有するすかいらーく株は大空に舞い上がり、2,310円(前日比+87円、 +3.91%)をマークした。

昨年はすかいらーく株で損をしたが、これでとんとんもしくはちょっと含み益が出て来たかな。

揚げひばり名乗り出で(The lark's on the wing)、雲の上まで昇るやら・・・はたまた地上に舞い降りるやら・・・今年も株は不安・落胆と希望・期待の一年になりそうだ。



20240112 600x 3197 2310円  揚げひばり名乗り出で 


20240112 600x 3197 2310円 +87円 +3_91pc 20231227 損出し売買買いコスト2084円  揚げひばり名乗り出で m
【コード 3197】 すかいらーくHD 
20240112 2,310円 (前日比+87円、 +3.91%) 


【参 考】
すかいらくHが4日続伸、12月グループ既存店売上高は前年同月比13.0%増
配信日時:01/10 09:11
配信元:株式新聞

すかいらくHが4日続伸、12月グループ既存店売上高は前年同月比13.0%増
 すかいらーくホールディングス<3197.T>が4日続伸し、一時58円高の2227円を付けている。9日引け後、12月のグループ月次売上高(確報値)を発表。既存店売上高が前年同月比13.0%増と、21カ月連続で前年を上回った。客数が同12.6%増、客単価が同0.3%増と堅調に推移し、評価機運が高まった。

 同社によると、同月は、主要ブランドの新グランドメニューや年末年始向けの高単価メニューが好調。消費者が価値を感じられる商品には支払額の増加が許容される傾向で、ずわい蟹フェアが各ブランドで好調だったという。

 午前9時9分時点の株価は、前日比34.5円高の2203.5円。

提供:ウエルスアドバイザー社
記事内登場銘柄: すかいHD[3197]



【参 考】
■地震後も株価上昇なぜ? 33年ぶりの3万5000円台【経済コラム】
2024年1月13日 23時00分

能登半島地震の被害が次々に明らかになり、不安が覆う中で迎えた、ことしの最初の東京株式市場の取り引き。日経平均株価は、一時700円を超える下落で始まりました。しかし、その後は一転して上昇基調となり、12日にはバブル期以来、33年11か月ぶりに3万5000円台後半を回復しました。その要因を探ります。(経済部記者 佐藤崇大)

年明けの株式市場
年初の取り引きとなった1月4日。日経平均株価は大幅下落で始まりました。

取引開始直後には700円以上値下がり。能登半島地震で大きな被害が出ていることが投資家心理の重しとなりました。

ところが翌日以降、株価は反転。連休をはさんでも上昇を続け、12日には3万5000円台後半を回復しました。

12日までの5営業日で2300円近く値上がりしました。

株価上昇、その要因と背景は
【要因 その1】
株価上昇の要因として指摘されているのはまず、半導体産業の成長への期待です。

世界最大規模のテクノロジー見本市「CES」が9日からアメリカのラスベガスで開幕。

世界の4000以上の会社が、生成AIなど最先端の機器やサービスを発表し、その基盤となる半導体産業への注目度が高まっています。

CESの開催に合わせて、アメリカの半導体大手エヌビディアが量産を計画している新製品を発表したこともあり、ニューヨーク市場では、ハイテク関連の銘柄が多いナスダックの株価指数の上昇基調が続きました。

これを受けて東京市場でも半導体関連の銘柄が大きく値上がりしています。

能登半島地震で被害を受けた地域にも半導体関連の企業の工場があります。

このうちKOKUSAI ELECTRICは、富山市の工場で天井や壁の一部が壊れ、年初は株価が下落したものの、生産を再開した9日以降は上昇傾向にあります。

【要因 その2】
日米の金融政策をめぐる思惑と円安日米の金融政策の見直しの時期が後ろにずれるという見方が出たことも要因です。

能登半島地震の影響もあって、日銀が早い時期に金融緩和策を修正するとの観測が後退。

一方、アメリカでは、5日に発表された雇用統計や11日発表の消費者物価指数が、いずれも市場予想を上回る結果となり、FRBが早期に利下げするのではないかという見方が弱まりました。

日米の金利差が改めて意識され、外国為替市場で1日には一時、1ドル=140円台後半だった円相場は、12日の午後3時現在で1ドル=145円台と、円安ドル高が進み、東京株式市場では自動車などの輸出関連の銘柄に買い注文が広がりました。

日本経済に課題は
市場関係者の多くは「この株価上昇はバブルではない」と話します。

去年以降の株価の上昇基調には、足もとの要因に加え、日本経済の前向きな変化を背景にした投資家の積極的な姿勢があるとしています。

上場企業の今年度の最終利益は、円安で輸出が好調なことに加え、原材料の値上がりを商品価格に転嫁する動きが進んだことなどから、3年連続で過去最高を更新する見通しです(TOPIXの構成銘柄を中心にSMBC日興証券が集計)。

春闘を前に、大手企業を中心に賃上げを表明する動きも相次いでいて、物価も賃金も上がる経済の好循環が実現し、デフレから完全脱却することへの期待が高まっているといいます。

SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長は、「東証が去年3月に資本コストや株価を意識した経営を上場企業に求めたことを受けて、日本企業の意識に変化の兆しが見えることも投資家の期待を集めている」と話します。

一方、去年は、最上位の市場である東証プライムに上場する企業でも、ガバナンスの問題が相次いで明らかになりました。

また、上場企業ではありませんが、トヨタ自動車の子会社であるダイハツ工業による国の認証取得の不正問題も経済界を揺るがしています。

企業はガバナンス面を含めて本当に変わるのか。

そして、稼ぐ力を示し、デフレ脱却という投資家の期待をつなぎ止められるのかが、ことしの株価をめぐる1つの焦点となるように思います。

また、いまだ被害の全容が見えない能登半島地震は、日本が災害リスクと常に隣り合わせにあることを改めて浮き彫りにしました。

企業の成長力を測る要素の1つとして、サプライチェーンの確保など、事業継続に向けた取り組みへの関心も高まりそうです。

注目予定
経済指標の予定以外にも、東京証券取引所の発表に注目です。

東証は上場企業に「資本コストや株価を意識した経営に向けた対応」を要請していますが、具体的な取り組みを開示している企業名を15日から公表します。

企業の改革がどれだけ進んでいるのかを判断する1つの指標となります。

また、東証が毎週木曜日に発表する、「投資部門別売買動向」では、年明け以降、海外投資家や日本の個人投資家がどれだけ日本株を買っていたかが明らかになります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240112/k10014318581000.html



[2024.01.13.]


【追 記】

今日も東京証券取引は活況を呈し、日経平均株価は1990年2月以来の高値で引けた。

過熱気味であるため、調整局面を迎えるかもしれない。

【3197】すかいらーく株はきょう続伸し、 終値2,381円(前日比+71円、+3.07%)を記録した。

これは、昨年来高値を抜き、上場来高値も抜いての上昇となった。




20240115 600x 値動き 3197 すかいらーく 2,381円 +71円 +3_07pc 上場来高値

20240115 600x 日足のみ data 3197 すかいらーく 2,381円 +71円 +3_07pc 上場来高値
【コード 3197】 すかいらーくHD 2,381円(前日比 +71円 +3.07%) 昨年来高値および上場来高値を更新
2024.01.15.



【参 考】
株価 一時3万6000円台に バブル期以来 約33年11か月ぶり
2024年1月15日 16時13分

週明けの15日の東京株式市場、日経平均株価はバブル期の1990年2月以来およそ33年11か月ぶりに一時3万6000円台をつけました。

▽日経平均株価、15日の終値は先週末の終値より324円68銭高い、3万5901円79銭でした。
▽東証株価指数=トピックスは、30.37上がって2524.60、
▽一日の出来高は15億5966万株でした。

株価が上昇した背景には、連日の株高や今月からのNISAの拡充で業績への期待が高まっている証券関連の銘柄のほか、決算が好調だった小売関連の銘柄に買い注文が集まったことなどがあります。

東京市場での値上がり幅は、今月5日からの6営業日で2600円以上となりました。

連日の株高を受けて外国人投資家などからも日本株への注目が集まる一方、大幅な値上がりに対しては、市場の過熱感を警戒する声も出ています。

株価は今後どのように推移するのか。
来月にかけては日米の企業の決算発表も相次ぐことから、これらの動向も注目されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240115/k10014321271000.html


[2024.01.15.]

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

今年もまた不確かな年になる気がします。

人びとが安心して暮らせる世の中が来るか、考えると気が重くなります。

それでもおのれを騙したり賺したりしながら、なんとか一年を生きるつもりです。

本年もよろしくお願いします。








DSC_0007_600x 20220101 DxO-1-DN-standard
Nikon 1 V2 + AF-S NIKKOR 200-500mm F5_6E ED VR, f10 1/1000 ISO-160 200mm(efov540mm)



遠くからは穏やかに見える富士山も、斜面では風に煽られ雪が逆巻いている。


[2024.01.01.]



【令和6年能登半島地震】

令和6年正月早々に起きた能登半島地震により、お亡くなりになった方々にお悔やみ申し上げます。
被災した方々にお見舞い申し上げます。
一日も早い被災地の復興・復旧をお祈りいたします。


[2024年01月04日]

掉尾の一振

2023年12月29日、東京株式市場は2023年の取引を終えた。

日経平均は、33,464円17銭で、前の日より75円45銭安だった。

1年前の年末と較べると7,369円余り、率にして28.2%値上がりし、2013年以来の高い上昇率となった。

ちなみに、対米ドルの為替は、1ドル=141円台前半で推移し、2024年の早い時期に米国で利下げがあるのではないかとの思惑からドル安・円高の傾向になっている。

年末から年始にかけて5日間、株式市場が休みになるので、朝から当面の利益確定のため売りが続き、値下がりするものが多かった。

ところが引けにかけては買いが入り、値を戻すものも出た。

【3107】ダイワボウホールディングスもそのひとつで、さえない動きをして前日の株価を下回っていたのが、引けの30分前から俄然やる気を出したように上昇始めた。

そして、引け際には売買高が増え、大きな魚が跳ねるように飛び上がった。

まさに掉尾の一振である。



20231229 600x 掉尾の一振記入 日中足 3107 ダイワボウホールディングス 3087円(+19円)
掉尾の一振!? 【3107】ダイワボウホールディングス 日中足
2023.12.29. 引け値 3,087円(前日比+19円)


ダイワボウホールディングスは、元々は紡績会社で、大和紡績がその核となっていた。

同時に産業機械の分野にも進出、繊維・産業機械で地歩を固めた。

しかし、繊維・紡績が下火になるにつけ、ITインフラビジネスに軸足を移していく。



20231229 600x 引け値 3107 ダイワボウホールディングス 3087円(+19円)掉尾の一振 週足
掉尾の一振!? 【3107】ダイワボウホールディングス 
2023.12.29. 引け値 3,087円(前日比+19円)


最近は、ダイワボウ情報システム(DIS)が中核でIT関連分野を強化している。



20231229 600x グラフ 週足 3107 ダイワボウホールディングス 3087円(+19円)掉尾の一振
掉尾の一振!? 【3107】ダイワボウホールディングス 週足
2023.12.29. 引け値 3,087円(前日比+19円)
1年前の年末からほぼ1,000円値上がりした

2023年、会社は大きな決断をする。

祖業の紡績事業を切り離すことに舵を切る。

24年1月、大和紡績株式を投資会社系SPCに95・4億円で譲渡する。

譲渡特損は170億円。

大きな損を出すので株価は一時下落するものの、すぐ上昇に転じた。

今後はIT流通事業をさらに推進していくことだろう。

記録を調べてみたら、将来性に賭けて、2019年にこの株を初めて買っている。

その後、何度か売り買いして、今年3,000円を越したところで部分的に利益を確定している。

手元にはわずかな株数しか残っていないが、今や虎の子、小旅行の原資にしようと思っている。


[2023.12.29.]


芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」

わたしがしばしば好んで聴く中に、NHKのラジオ番組で「朗読の世界」がある。

今日は、聴き逃し番組で芥川龍之介の「或日の大石内蔵助」を聴いた。

彼の短篇はじつによく出来ていて、若い頃読んだのを思い出す。

『侏儒の言葉』の中に「瑣事」という箴言があるが、高校生の頃いたく共鳴した思い出がある。

今日聴いた「或日の大石内蔵助」もじつに良い。

忘れないためにここに留めておきたい。


■芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
朗読の世界
NHK-FM
毎週月曜~金曜 午後9時15分
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=8367_01


青空文庫がテキストを公開してくれている。

ふりかなの部分を括弧( )でくくってみた。

くくり方に誤りがあるかもしれないが、それはわたし自身の誤りであって、青空文庫に責はない。

---------------------------------------

■或日の大石内蔵助
芥川龍之介

 立てきった障子(しょうじ)にはうららかな日の光がさして、嵯峨(さが)たる老木の梅の影が、何間(なんげん)かの明(あかるみ)を、右の端から左の端まで画の如く鮮(あざや)かに領している。元浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)家来、当時細川家(ほそかわけ)に御預り中の大石内蔵助良雄(おおいしくらのすけよしかつ)は、その障子を後(うしろ)にして、端然と膝を重ねたまま、さっきから書見に余念がない。書物は恐らく、細川家の家臣の一人が借してくれた三国誌の中の一冊であろう。
 九人一つ座敷にいる中(うち)で、片岡源五右衛門(かたおかげんごえもん)は、今し方厠(かわや)へ立った。早水藤左衛門(はやみとうざえもん)は、下(しも)の間(ま)へ話しに行って、未(いまだ)にここへ帰らない。あとには、吉田忠左衛門(よしだちゅうざえもん)、原惣右衛門(はらそうえもん)、間瀬久太夫(ませきゅうだゆう)、小野寺十内(おのでらじゅうない)、堀部弥兵衛(ほりべやへえ)、間喜兵衛(はざまきへえ)の六人が、障子にさしている日影も忘れたように、あるいは書見に耽(ふけ)ったり、あるいは消息を認したためたりしている。その六人が六人とも、五十歳以上の老人ばかり揃っていたせいか、まだ春の浅い座敷の中は、肌寒いばかりにもの静(しず)かである。時たま、しわぶきの声をさせるものがあっても、それは、かすかに漂(ただよ)っている墨の匂(におい)を動かすほどの音さえ立てない。
 内蔵助(くらのすけ)は、ふと眼を三国誌からはなして、遠い所を見るような眼をしながら、静に手を傍(かたわら)の火鉢の上にかざした。金網(かなあみ)をかけた火鉢の中には、いけてある炭の底に、うつくしい赤いものが、かんがりと灰を照らしている。その火気を感じると、内蔵助の心には、安らかな満足の情が、今更のようにあふれて来た。丁度、去年の極月(ごくげつ)十五日に、亡君の讐(あだ)を復して、泉岳寺(せんがくじ)へ引上げた時、彼自(みずか)ら「あらたのし思いははるる身はすつる、うきよの月にかかる雲なし」と詠じた、その時の満足が帰って来たのである。
 赤穂(あこう)の城を退去して以来、二年に近い月日を、如何(いか)に彼は焦慮と画策(かくさく)との中(うち)に、費(ついや)した事であろう。動(やや)もすればはやり勝ちな、一党の客気(かっき)を控制(こうせい)して、徐(おもむろ)に機の熟するのを待っただけでも、並大抵(なみたいてい)な骨折りではない。しかも讐家(しゅうか)の放った細作(さいさく)は、絶えず彼の身辺を窺(うかが)っている。彼は放埓(ほうらつ)を装って、これらの細作の眼を欺くと共に、併せてまた、その放埓に欺かれた同志の疑惑をも解かなければならなかった。山科(やましな)や円山(まるやま)の謀議の昔を思い返せば、当時の苦衷が再び心の中によみ返って来る。――しかし、もうすべては行く処へ行きついた。
 もし、まだ片のつかないものがあるとすれば、それは一党四十七人に対する、公儀(こうぎ)の御沙汰(ごさた)だけである。が、その御沙汰があるのも、いずれ遠い事ではないのに違いない。そうだ。すべては行く処へ行きついた。それも単に、復讐の挙が成就(じょうじゅ)したと云うばかりではない。すべてが、彼の道徳上の要求と、ほとんど完全に一致するような形式で成就した。彼は、事業を完成した満足を味ったばかりでなく、道徳を体現した満足をも、同時に味う事が出来たのである。しかも、その満足は、復讐の目的から考えても、手段から考えても、良心の疚(やまし)さに曇らされる所は少しもない。彼として、これ以上の満足があり得ようか。……
 こう思いながら、内蔵助(くらのすけ)は眉をのべて、これも書見に倦(う)んだのか、書物を伏せた膝の上へ、指で手習いをしていた吉田忠左衛門に、火鉢のこちらから声をかけた。
「今日(きょう)は余程暖いようですな。」
「さようでございます。こうして居りましても、どうかすると、あまり暖いので、睡気(ねむけ)がさしそうでなりません。」
 内蔵助は微笑した。この正月の元旦に、富森助右衛門(とみのもりすけえもん)が、三杯の屠蘇(とそ)に酔って、「今日も春恥しからぬ寝武士かな」と吟じた、その句がふと念頭に浮んだからである。句意も、良雄(よしかつ)が今感じている満足と変りはない。
「やはり本意を遂(と)げたと云う、気のゆるみがあるのでございましょう。」
「さようさ。それもありましょう。」
 忠左衛門は、手もとの煙管(きせる)をとり上げて、つつましく一服の煙を味った。煙は、早春の午後をわずかにくゆらせながら、明い静かさの中に、うす青く消えてしまう。
「こう云うのどかな日を送る事があろうとは、お互に思いがけなかった事ですからな。」
「さようでございます。手前も二度と、春に逢おうなどとは、夢にも存じませんでした。」
「我々は、よくよく運のよいものと見えますな。」
 二人は、満足そうに、眼で笑い合った。――もしこの時、良雄の後(うしろ)の障子に、影法師が一つ映らなかったなら、そうして、その影法師が、障子の引手(ひきて)へ手をかけると共に消えて、その代りに、早水藤左衛門の逞しい姿が、座敷の中へはいって来なかったなら、良雄はいつまでも、快い春の日の暖さを、その誇らかな満足の情と共に、味わう事が出来たのであろう。が、現実は、血色の良い藤左衛門の両頬に浮んでいる、ゆたかな微笑と共に、遠慮なく二人の間へはいって来た。が、彼等は、勿論それには気がつかない。
「大分(だいぶ)下(しも)の間(ま)は、賑かなようですな。」
 忠左衛門は、こう云いながら、また煙草(たばこ)を一服吸いつけた。
「今日の当番は、伝右衛門(でんえもん)殿ですから、それで余計話がはずむのでしょう。片岡なども、今し方あちらへ参って、そのまま坐りこんでしまいました。」
「道理こそ、遅いと思いましたよ。」
 忠左衛門は、煙にむせて、苦しそうに笑った。すると、頻(しきり)に筆を走らせていた小野寺十内が、何かと思った気色(けしき)で、ちょいと顔をあげたが、すぐまた眼を紙へ落して、せっせとあとを書き始める。これは恐らく、京都の妻女へ送る消息でも、認(したた)めていたものであろう。――内蔵助も、眦(まなじり)の皺(しわ)を深くして、笑いながら、
「何か面白い話でもありましたか。」
「いえ。不相変(あいかわらず)の無駄話ばかりでございます。もっとも先刻、近松(ちかまつ)が甚三郎(じんざぶろう)の話を致した時には、伝右衛門殿なぞも、眼に涙をためて、聞いて居られましたが、そのほかは――いや、そう云えば、面白い話がございました。我々が吉良(きら)殿を討取って以来、江戸中に何かと仇討(あだうち)じみた事が流行(はや)るそうでございます。」
「ははあ、それは思いもよりませんな。」
 忠左衛門は、けげんな顔をして、藤左衛門を見た。相手は、この話をして聞かせるのが、何故(なぜ)か非常に得意らしい。
「今も似よりの話を二つ三つ聞いて来ましたが、中でも可笑(おか)しかったのは、南八丁堀(みなみはっちょうぼり)の湊町(みなとちょう)辺にあった話です。何でも事の起りは、あの界隈(かいわい)の米屋の亭主が、風呂屋で、隣同志の紺屋の職人と喧嘩をしたのですな。どうせ起りは、湯がはねかったとか何とか云う、つまらない事からなのでしょう。そうして、その揚句(あげく)に米屋の亭主の方が、紺屋の職人に桶で散々撲(なぐ)られたのだそうです。すると、米屋の丁稚(でっち)が一人、それを遺恨に思って、暮方(くれがた)その職人の外へ出る所を待伏せて、いきなり鉤(かぎ)を向うの肩へ打ちこんだと云うじゃありませんか。それも「主人の讐(かたき)、思い知れ」と云いながら、やったのだそうです。……」
 藤左衛門は、手真似をしながら、笑い笑い、こう云った。
「それはまた乱暴至極ですな。」
「職人の方は、大怪我(おおけが)をしたようです。それでも、近所の評判は、その丁稚(でっち)の方が好(よ)いと云うのだから、不思議でしょう。そのほかまだその通町(とおりちょう)三丁目にも一つ、新麹町(しんこうじまち)の二丁目にも一つ、それから、もう一つはどこでしたかな。とにかく、諸方にあるそうです。それが皆、我々の真似だそうだから、可笑(おか)しいじゃありませんか。」
 藤左衛門と忠左衛門とは、顔を見合せて、笑った。復讐の挙が江戸の人心に与えた影響を耳にするのは、どんな些事(さじ)にしても、快いに相違ない。ただ一人内蔵助(くらのすけ)だけは、僅に額へ手を加えたまま、つまらなそうな顔をして、黙っている。――藤左衛門の話は、彼の心の満足に、かすかながら妙な曇りを落させた。と云っても、勿論彼が、彼のした行為のあらゆる結果に、責任を持つ気でいた訳ではない。彼等が復讐の挙を果して以来、江戸中に仇討が流行した所で、それはもとより彼の良心と風馬牛(ふうばぎゅう)なのが当然である。しかし、それにも関らず、彼の心からは、今までの春の温(ぬくもり)が、幾分か減却したような感じがあった。
 事実を云えば、その時の彼は、単に自分たちのした事の影響が、意外な所まで波動したのに、聊(いささか)驚いただけなのである。が、ふだんの彼なら、藤左衛門や忠左衛門と共に、笑ってすませる筈のこの事実が、その時の満足しきった彼の心には、ふと不快な種を蒔(ま)く事になった。これは恐らく、彼の満足が、暗々の裡(うち)に論理と背馳(はいち)して、彼の行為とその結果のすべてとを肯定するほど、虫の好い性質を帯びていたからであろう。勿論当時の彼の心には、こう云う解剖的(かいぼうてき)な考えは、少しもはいって来なかった。彼はただ、春風(しゅんぷう)の底に一脈の氷冷(ひれい)の気を感じて、何となく不愉快になっただけである。
 しかし、内蔵助(くらのすけ)の笑わなかったのは、格別二人の注意を惹かなかったらしい。いや、人の好い藤左衛門の如きは、彼自身にとってこの話が興味あるように、内蔵助にとっても興味があるものと確信して疑わなかったのであろう。それでなければ、彼は、更に自身下(しも)の間(ま)へ赴いて、当日の当直だった細川家の家来、堀内伝右衛門を、わざわざこちらへつれて来などはしなかったのに相違ない。所が、万事にまめな彼は、忠左衛門を顧(かえりみ)て、「伝右衛門殿をよんで来ましょう。」とか何とか云うと、早速隔ての襖(ふすま)をあけて、気軽く下の間へ出向いて行った。そうして、ほどなく、見た所から無骨(ぶこつ)らしい伝右衛門を伴なって、不相変(あいかわらず)の微笑をたたえながら、得々(とくとく)として帰って来た。
「いや、これは、とんだ御足労を願って恐縮でございますな。」
 忠左衛門は、伝右衛門の姿を見ると、良雄(よしかつ)に代って、微笑しながらこう云った。伝右衛門の素朴で、真率(しんそつ)な性格は、お預けになって以来、夙(つと)に彼と彼等との間を、故旧(こきゅう)のような温情でつないでいたからである。
「早水氏(はやみうじ)が是非こちらへ参れと云われるので、御邪魔とは思いながら、罷(まか)り出ました。」
 伝右衛門は、座につくと、太い眉毛を動かしながら、日にやけた頬の筋肉を、今にも笑い出しそうに動かして、万遍なく一座を見廻した。これにつれて、書物を読んでいたのも、筆を動かしていたのも、皆それぞれ挨拶(あいさつ)をする。内蔵助もやはり、慇懃(いんぎん)に会釈をした。ただその中で聊(いささか)滑稽の観があったのは、読みかけた太平記を前に置いて、眼鏡をかけたまま、居眠りをしていた堀部弥兵衛が、眼をさますが早いか、慌ててその眼鏡をはずして、丁寧に頭を下げた容子(ようす)である。これにはさすがな間喜兵衛も、よくよく可笑(おか)しかったものと見えて、傍(かたわら)の衝立(ついたて)の方を向きながら、苦しそうな顔をして笑をこらえていた。
「伝右衛門殿も老人はお嫌いだと見えて、とかくこちらへはお出いでになりませんな。」
 内蔵助は、いつに似合わない、滑(なめら)かな調子で、こう云った。幾分か乱されはしたものの、まだ彼の胸底には、さっきの満足の情が、暖く流れていたからであろう。
「いや、そう云う訳ではございませんが、何かとあちらの方々(かたがた)に引とめられて、ついそのまま、話しこんでしまうのでございます。」
「今も承(うけたまわ)れば、大分(だいぶ)面白い話が出たようでございますな。」
 忠左衛門も、傍(かたわら)から口を挟はさんだ。
「面白い話――と申しますと……」
「江戸中で仇討(あだうち)の真似事が流行(はや)ると云う、あの話でございます。」
 藤左衛門は、こう云って、伝右衛門と内蔵助(くらのすけ)とを、にこにこしながら、等分に見比べた。
「はあ、いや、あの話でございますか。人情と云うものは、実に妙なものでございます。御一同の忠義に感じると、町人百姓までそう云う真似がして見たくなるのでございましょう。これで、どのくらいじだらくな上下(じょうげ)の風俗が、改まるかわかりません。やれ浄瑠璃(じょうるり)の、やれ歌舞伎のと、見たくもないものばかり流行(はや)っている時でございますから、丁度よろしゅうございます。」
 会話の進行は、また内蔵助にとって、面白くない方向へ進むらしい。そこで、彼は、わざと重々しい調子で、卑下(ひげ)の辞を述べながら、巧(たくみ)にその方向を転換しようとした。
「手前たちの忠義をお褒(ほ)め下さるのは難有(ありがた)いが、手前一人(ひとり)の量見では、お恥しい方が先に立ちます。」
 こう云って、一座を眺めながら、
「何故かと申しますと、赤穂一藩に人も多い中で、御覧の通りここに居りまするものは、皆小身者(しょうしんもの)ばかりでございます。もっとも最初は、奥野将監(おくのしょうげん)などと申す番頭(ばんがしら)も、何かと相談にのったものでございますが、中ごろから量見を変え、ついに同盟を脱しましたのは、心外と申すよりほかはございません。そのほか、新藤源四郎(しんどうげんしろう)、河村伝兵衛(かわむらでんびょうえ)、小山源五左衛門(こやまげんござえもん)などは、原惣右衛門より上席でございますし、佐々小左衛門(ささこざえもん)なども、吉田忠左衛門より身分は上でございますが、皆一挙が近づくにつれて、変心致しました。その中には、手前の親族の者もございます。して見ればお恥しい気のするのも無理はございますまい。」
 一座の空気は、内蔵助のこの語(ことば)と共に、今までの陽気さをなくなして、急に真面目(まじめ)な調子を帯びた。この意味で、会話は、彼の意図通り、方向を転換したと云っても差支えない。が、転換した方向が、果して内蔵助にとって、愉快なものだったかどうかは、自(おのずか)らまた別な問題である。
 彼の述懐を聞くと、まず早水藤左衛門は、両手にこしらえていた拳骨(げんこつ)を、二三度膝の上にこすりながら、
「彼奴等(きゃつら)は皆、揃いも揃った人畜生(にんちくしょう)ばかりですな。一人として、武士の風上(かざかみ)にも置けるような奴は居りません。」
「さようさ。それも高田群兵衛(たかたぐんべえ)などになると、畜生より劣っていますて。」
 忠左衛門は、眉をあげて、賛同を求めるように、堀部弥兵衛を見た。慷慨家(こうがいか)の弥兵衛は、もとより黙っていない。
「引き上げの朝、彼奴(きゃつ)に遇あった時には、唾を吐きかけても飽き足らぬと思いました。何しろのめのめと我々の前へ面(つら)をさらした上に、御本望(ほんもう)を遂げられ、大慶の至りなどと云うのですからな。」
「高田も高田じゃが、小山田庄左衛門(おやまだしょうざえもん)などもしようのないたわけ者じゃ。」
 間瀬久太夫が、誰に云うともなくこう云うと、原惣右衛門や小野寺十内も、やはり口を斉(ひとし)くして、背盟(はいめい)の徒を罵りはじめた。寡黙な間喜兵衛でさえ、口こそきかないが、白髪(しらが)頭をうなずかせて、一同の意見に賛同の意を表した事は、度々(どど)ある。
「何に致せ、御一同のような忠臣と、一つ御(ご)藩に、さような輩(やから)が居(お)ろうとは、考えられも致しませんな。さればこそ、武士はもとより、町人百姓まで、犬侍(いぬざむらい)の禄盗人(ろくぬすびと)のと悪口(あっこう)を申して居(お)るようでございます。岡林杢之助(おかばやしもくのすけ)殿なども、昨年切腹こそ致されたが、やはり親類縁者が申し合せて、詰腹(つめばら)を斬らせたのだなどと云う風評がございました。またよしんばそうでないにしても、かような場合に立ち至って見れば、その汚名も受けずには居おられますまい。まして、余人は猶更(なおさら)の事でございます。これは、仇討(あだうち)の真似事を致すほど、義に勇みやすい江戸の事と申し、且(かつ)はかねがね御一同の御憤(おいきどおり)もある事と申し、さような輩を斬ってすてるものが出ないとも、限りませんな。」
 伝右衛門は、他人事(ひとごと)とは思われないような容子(ようす)で、昂然とこう云い放った。この分では、誰よりも彼自身が、その斬り捨ての任に当り兼ねない勢いである。これに煽動(せんどう)された吉田、原、早水、堀部などは、皆一種の興奮を感じたように、愈(いよいよ)手ひどく、乱臣賊子を罵殺(ばさつ)しにかかった。――が、その中にただ一人、大石内蔵助だけは、両手を膝の上にのせたまま、愈(いよいよ)つまらなそうな顔をして、だんだん口数をへらしながら、ぼんやり火鉢の中を眺めている。
 彼は、彼の転換した方面へ会話が進行した結果、変心した故朋輩の代価で、彼等の忠義が益(ますます)褒(ほ)めそやされていると云う、新しい事実を発見した。そうして、それと共に、彼の胸底を吹いていた春風は、再び幾分の温(ぬくもり)を減却した。勿論彼が背盟の徒のために惜んだのは、単に会話の方向を転じたかったためばかりではない、彼としては、実際彼等の変心を遺憾とも不快とも思っていた。が、彼はそれらの不忠の侍をも、憐みこそすれ、憎いとは思っていない。人情の向背(こうはい)も、世故(せこ)の転変も、つぶさに味って来た彼の眼(まなこ)から見れば、彼等の変心の多くは、自然すぎるほど自然であった。もし真率(しんそつ)と云う語(ことば)が許されるとすれば、気の毒なくらい真率であった。従って、彼は彼等に対しても、終始寛容の態度を改めなかった。まして、復讐の事の成った今になって見れば、彼等に与う可きものは、ただ憫笑(びんしょう)が残っているだけである。それを世間は、殺しても猶飽き足らないように、思っているらしい。何故我々を忠義の士とするためには、彼等を人畜生(にんちくしょう)としなければならないのであろう。我々と彼等との差は、存外大きなものではない。――江戸の町人に与えた妙な影響を、前に快からず思った内蔵助(くらのすけ)は、それとは稍(やや)ちがった意味で、今度は背盟の徒が蒙った影響を、伝右衛門によって代表された、天下の公論の中に看取した。彼が苦い顔をしたのも、決して偶然ではない。
 しかし、内蔵助の不快は、まだこの上に、最後の仕上げを受ける運命を持っていた。
 彼の無言でいるのを見た伝右衛門は、大方(おおかた)それを彼らしい謙譲な心もちの結果とでも、推測したのであろう。愈(いよいよ)彼の人柄に敬服した。その敬服さ加減を披瀝(ひれき)するために、この朴直な肥後侍(ひござむらい)は、無理に話頭を一転すると、たちまち内蔵助の忠義に対する、盛な歎賞の辞をならべはじめた。
「過日もさる物識りから承りましたが、唐土(もろこし)の何とやら申す侍は、炭を呑んで唖(おし)になってまでも、主人の仇あだをつけ狙ったそうでございますな。しかし、それは内蔵助殿のように、心にもない放埓(ほうらつ)をつくされるよりは、まだまだ苦しくない方(ほう)ではございますまいか。」
 伝右衛門は、こう云う前置きをして、それから、内蔵助が濫行(らんこう)を尽した一年前の逸聞(いつぶん)を、長々としゃべり出した。高尾(たかお)や愛宕(あたご)の紅葉狩も、佯狂(ようきょう)の彼には、どのくらいつらかった事であろう。島原(しまばら)や祇園(ぎおん)の花見の宴(えん)も、苦肉の計に耽っている彼には、苦しかったのに相違ない。……
「承れば、その頃京都では、大石かるくて張抜石(はりぬきいし)などと申す唄も、流行(はや)りました由を聞き及びました。それほどまでに、天下を欺き了(おおせ)るのは、よくよくの事でなければ出来ますまい。先頃天野弥左衛門(あまのやざえもん)様が、沈勇だと御賞美になったのも、至極道理な事でございます。」
「いや、それほど何も、大した事ではございません。」内蔵助は、不承不承(ふしょうぶしょう)に答えた。
 その人に傲(たかぶ)らない態度が、伝右衛門にとっては、物足りないと同時に、一層の奥床しさを感じさせたと見えて、今まで内蔵助の方を向いていた彼は、永年京都勤番(きんばん)をつとめていた小野寺十内の方へ向きを換えると、益(ますます)、熱心に推服の意を洩(もら)し始めた。その子供らしい熱心さが、一党の中でも通人の名の高い十内には、可笑(おか)しいと同時に、可愛(かわい)かったのであろう。彼は、素直(すなお)に伝右衛門の意をむかえて、当時内蔵助が仇家(きゅうか)の細作(さいさく)を欺くために、法衣(ころも)をまとって升屋(ますや)の夕霧(ゆうぎり)のもとへ通いつめた話を、事明細に話して聞かせた。
「あの通り真面目な顔をしている内蔵助(くらのすけ)が、当時は里げしきと申す唄を作った事もございました。それがまた、中々評判で、廓(くるわ)中どこでもうたわなかった所は、なかったくらいでございます。そこへ当時の内蔵助の風俗が、墨染の法衣姿(ころもすがた)で、あの祇園の桜がちる中を、浮(う)きさま浮さまとそやされながら、酔って歩くと云うのでございましょう。里げしきの唄が流行(はや)ったり、内蔵助の濫行も名高くなったりしたのは、少しも無理はございません。何しろ夕霧と云い、浮橋(うきはし)と云い、島原や撞木町(しゅもくまち)の名高い太夫(たゆう)たちでも、内蔵助と云えば、下にも置かぬように扱うと云う騒ぎでございましたから。」
 内蔵助は、こう云う十内の話を、殆ど侮蔑されたような心もちで、苦々(にがにが)しく聞いていた。と同時にまた、昔の放埓(ほうらつ)の記憶を、思い出すともなく思い出した。それは、彼にとっては、不思議なほど色彩の鮮(あざや)かな記憶である。彼はその思い出の中に、長蝋燭(ながろうそく)の光を見、伽羅(きゃら)の油の匂を嗅ぎ、加賀節(かがぶし)の三味線の音(ね)を聞いた。いや、今十内が云った里げしきの「さすが涙のばらばら袖に、こぼれて袖に、露のよすがのうきつとめ」と云う文句さえ、春宮(しゅんきゅう)の中からぬけ出したような、夕霧や浮橋のなまめかしい姿と共に、歴々と心中に浮んで来た。如何に彼は、この記憶の中に出没するあらゆる放埓の生活を、思い切って受用した事であろう。そうしてまた、如何に彼は、その放埓の生活の中に、復讐の挙を全然忘却した駘蕩(たいとう)たる瞬間を、味った事であろう。彼は己(おのれ)を欺いて、この事実を否定するには、余りに正直な人間であった。勿論この事実が不道徳なものだなどと云う事も、人間性に明な彼にとって、夢想さえ出来ない所である。従って、彼の放埓のすべてを、彼の忠義を尽す手段として激賞されるのは、不快であると共に、うしろめたい。
 こう考えている内蔵助が、その所謂(いわゆる)佯狂苦肉(ようきょうくにく)の計を褒(ほ)められて、苦(にが)い顔をしたのに不思議はない。彼は、再度の打撃をうけて僅に残っていた胸間の春風(しゅんぷう)が、見る見る中に吹きつくしてしまった事を意識した。あとに残っているのは、一切の誤解に対する反感と、その誤解を予想しなかった彼自身の愚に対する反感とが、うすら寒く影をひろげているばかりである。彼の復讐の挙も、彼の同志も、最後にまた彼自身も、多分このまま、勝手な賞讃の声と共に、後代まで伝えられる事であろう。――こう云う不快な事実と向いあいながら、彼は火の気のうすくなった火鉢に手をかざすと、伝右衛門の眼をさけて、情なさそうにため息をした。

       ―――――――――――――――――――――――――

 それから何分かの後(のち)である。厠(かわや)へ行くのにかこつけて、座をはずして来た大石内蔵助は、独り縁側の柱によりかかって、寒梅の老木が、古庭の苔(こけ)と石との間に、的※(「白+轢のつくり」、第3水準1-88-69)(てきれき)たる花をつけたのを眺めていた。日の色はもううすれ切って、植込みの竹のかげからは、早くも黄昏(たそがれ)がひろがろうとするらしい。が、障子の中では、不相変(あいかわらず)面白そうな話声がつづいている。彼はそれを聞いている中に、自(おのずか)らな一味の哀情が、徐(おもむろ)に彼をつつんで来るのを意識した。このかすかな梅の匂につれて、冴(さえ)返る心の底へしみ透って来る寂しさは、この云いようのない寂しさは、一体どこから来るのであろう。――内蔵助は、青空に象嵌(ぞうがん)をしたような、堅く冷つめたい花を仰ぎながら、いつまでもじっと彳(たたず)んでいた。
(大正六年八月十五日)


底本:「芥川龍之介全集2」ちくま文庫、筑摩書房
   1986(昭和61)年10月28日第1刷発行
   1996(平成8)年7月15日第11刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
   1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:野口英司
校正:もりみつじゅんじ
1997年11月17日公開
2004年3月7日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

--------------------------------------

[2023.12.16.]

壁をツタわり上り詰め、色付くツタ

上昇志向が強い。

ツタは一年で隣家の壁をつたわり、地上5メートルに達した。

この寒さでようやく成長を止めた。

蔓は茶褐色に変わり、葉は紅葉して、歳暮を待つ。

弱くなった陽光を惜しむかに浴び、穏やかに終止期を迎えようとしている。

12月8日は太平洋戦争開始の記憶すべき日、しかし日本人の記憶からは薄れつつある日のようだ。



DSC_0001_DxO 600x 231208 NC1V2 AF-S DX NIKKOR 18-300mm f3_5-5_6G ED VR, 14 320 160 -03 112 302
2023.12.08.  Nikon 1 V2 + AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR, f14 1/320 ISO-160 -0.3EV 112mm(efov302mm)




DSC_0002_DxO 600x 231208 NC1V2 AF-S DX NIKKOR 18-300mm f3_5-5_6G ED VR, 13 320 160 -03 175 472
2023.12.08.  Nikon 1 V2 + AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR, f13 1/320 ISO-160 -0.3EV 175mm(efov472mm)





DSC_0004_DxO 600x 231208 NC1V2 AF-S DX NIKKOR 18-300mm f3_5-5_6G ED VR, 14 320 160 -03 56 151
2023.12.08.  Nikon 1 V2 + AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR, f13 1/320 ISO-160 -0.3EV 56mm(efov151mm)



[2023.12.08.]

魚を食べよう!

「魚を食べよう!」なんてキャンペーンがあったよな。

奥様に付き合って買物に出掛け、ついでにお昼を食べに入った店は、順番待ち6番目。

昼のピークは過ぎているのに、なぜか混んでいる。

「じゃあ、あちらにしよう」と、「さかなや」を標榜する居酒屋に向かう。

昼の間はランチを出すので、車を使って飲めないときでも利用する店だ。

魚料理を堪能したい。

そこで、「魚河岸定食」を頼んでみた。



DSC_0001_DxO 600x 20231202 さかなや道場 魚河岸定食 まぐろ刺身・ほっけ焼き魚・煮魚 V3 10-30mm, 4 25 250 10 27
魚河岸定食  刺身・焼き魚・煮魚と三種の味が楽しめる
【刺身・縞ほっけ・自家製だし巻き玉子焼き・本日の煮魚・ご飯・味噌汁・小鉢・漬物】
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR 10-30mm f3.5-5.6 VR, f4.0 1/25 ISO-250 10mm(efov27mm)



三種の魚が姿形を変えて供された。

鮪の刺身、これはねっとりと旨い。

焼き魚はホッケの開きで、かなり塩気が強く、奥様は難儀している。

味は悪くない。

煮魚は、鰆だろうか甘味の強い味噌煮仕立てとなっている。

「味噌煮が美味しいわね」と甘い生活が好きな奥様は舌鼓を打っている。

味噌だれが旨いので、卵焼きまでたれをくぐらせて食べた。

今日もちょっぴりカロリー・オーバーかな。


[2023.12.06]



交換と好感は互換? それとも勘違いの語感による誤換?

交換と好感は互換? それとも勘違いの語感による誤換?

こんな驚きの記事がさきほどお目見えした。

どこが驚き?!Wao(;。;)


以下引用--------------------------------

タムロンが4日続伸、23年12月期業績予想の上方修正と期末配当の増額を交換
配信日時:12/05 09:07
配信元:株式新聞

タムロンが4日続伸、23年12月期業績予想の上方修正と期末配当の増額を交換
 タムロン<7740.T>が4日続伸し、一時155円高の4635円を付けている。4日引け後、23年12月期の連結業績予想の上方修正と、期末配当予想の増額を発表、好感された。

 23年12月期業績予想で、売上高を710億円から722億円(前期比13.8%増)に、純利益を94億円から99億9000万円(同19.6%増)に引き上げた。累計で業績が好調に推移したことや、各事業分野における足元の販売動向などを考慮し、業績予想の修正に進んだ。また、それに伴い期末配当予想を従来の90円から135円(前期実績90円)に増額することも決めた。

 午前9時5分時点の株価は、前日比110円高の4590円。

提供:ウエルスアドバイザー社
記事内登場銘柄: タムロン[7740]

異常引用----------------------------------


Tamronは、交換レンズの一大メーカーだから、交換バイアスがかかっているのかな。

共に喜ぼう、交歓!(^_^)

[2023.12.05.09:35]

帳尻ぴったり - または、つまみ食い?

夕方繰り出して飲み食いすることがめっきり減った。

ひさしぶりに電車に乗って居酒屋に出掛けた。

混雑を避けて6時前に店に入ると、まだ空席が目立つ。

お定まりで、「とりあえず生ビール」を注文。

ジョッキが届き、「お通し」は痩せたシシャモと得体の知れない練り物らしきを、「焼いて下さい。」




DSC_0001_DxO 600x 20231129 V3+10-30mm, 3_5 30 1400 10 27
キリン一番搾り


奥様は、「ジョッキじゃ多いので、グラスに取り分けていただきます。」

おかげでわたしは大いに飲める。

刺身を食べよう。



DSC_0003_DxO 600x 20231129 V3+10-30mm, 4_2 30 1000 16 42
貝の盛り合わせ


帆立が厚切りにしてあって、挟んだレモンを歯で搾りながらむしゃむしゃ食べる。




DSC_0004_DxO 600x 20231129 V3+10-30mm, 4_5 30 900 16 42
刺身の盛り合わせ



「海老が美味しい」と奥様が舌鼓を打つ。

剥き身の方から口に入れ、頭の部分は殻を噛んで味噌を絞り出す。

味噌が旨い。

鰤も旨い、脂が甘い。

ビールで舌を洗う。



DSC_0002_DxO 600x 20231129 V3+10-30mm, 4_2 30 4000 15 41
こぼれ寿司


以前はこの倍も飲み食いしていただろうか。

最近はカロリー摂取を控えようとしている。

寿司を一皿取って、2個ずつ分ける。

たっぷりイクラが載っていて、ウニと海ぶどうがアクセントとして添えてある。

満足したところで切り上げた。



支払いは、6千円ほどだった。

寿司屋ならもっとするだろうが、新鮮な魚貝を安価に提供する居酒屋にしては高くなっている。

帰り頃になっても以前ほど客がいないのは、割安感が薄れたせいか。


ちょうど3日前、株式の立会外分売で「Eストアー」(証券コード 4304)株を100株買った。

買いのコストは、1株1,152円だから100株で115,200円となる。

11月30日の終値は1,212円だったので評価額は121,200円となる。

1株当たり60円の値上がりだから、100株で6,000円の含み益の計算だ。

まあ、その含み益を先取りして飲み食いに使ったわけで、問題は帳尻がぴったり合うことになるか、それとも、単なるつまみ食いに終わるかとなる。

The answer, my friend, is blowin' in the wind.
The answer is blowin' in the wind.

明日は明日の風が吹く。


4304 Eストアー 20231130 終値 1212円
【証券コード 4304】 Eストアー 2023.11.30. 終値 1,212円

20231127 買い 1,152円 100株 115,200円
20231130 終値 1,212円 100株 121,200円 (含み益 +6,000円)



[2023.11.30.]

カレンダー
01 | 2024/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 - -
プロフィール

ダッファー 

Author:ダッファー 
夢 もう一度St.Andrewsオールドコース17番でパーを取る。
似た役者 中村扇雀 改め坂田藤十郎
夢中対象 ゴルフ 1989(H23) '90(H14)'93(H7)'96(H5) 2004(H8) 2007(H7) 2018(H9) 2021(H11)
/写真/花鳥風月 ゴルフ・カメラ・S*Xの共通要素-好タイミングのストローク
ホールインワンは3回しか達成していない。生涯計画6回完遂^^。

最新コメント
最新記事
リンク
ブロとも一覧

あわピューing・GOLF

CHYARAの徒然日記

桃香の写真俳句ブログ

しんしんの日記

愉快な仲間と楽しいゴルフ&スキー

syoball 【しょぼ】

ゴルフ大好きです(in静岡)
カテゴリ
ブログ内検索フォーム
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

最新トラックバック
RSSリンクの表示
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ